アマゾンの基礎
魚類  
魚類 アマゾンの主役、ピラニアはもちろん、数センチに充たないメタリックな光沢を放つネ,オンテトラ、体長4m、重さ250kgのピラルクーまでアマゾン水系にすむ魚類はなんと2,000種類。ミシシッピ水系では、250種、ヨーロッパ全体で150種といわれる中、アマゾンの魚類の豊富さには本当に驚かされます。

アマゾン川  
アマゾン川 アンデス山中その源を発し、大西洋に注ぐアマゾン河の長さは6,300km。主な支流だけでも1,100本、中には1,600km以上の長さを持つ8つの支流もあり、その支流を含めると5万kmにもなります。また、流域面積は705万km2、ブラジル、ボリビア、ペルー、エクアドル、コロンビア、ヴェネズエラ、ガイアナ、スリナム、仏領ギアナの9か国にまたがり、実に日本の面積の18倍、アメリカ合衆国全土に,゚く、南米大陸のほぼ半分を占めています。

 不思議な事にアマゾン河の支流は、場所によってその色が違います。リオ・ブランコの白い水、リオ・ネグロの黒い水、タバジョスやシングーの透明の水がまるでミルク珈琲色をした本流に流れ込んでいます。「黒い水」は、1年中水をかぶる森の落ち葉が川底で腐っていく過程に生まれるといい、大量の泥土を溶かし込んでおり、透明度が極端に低い「白い水」。透明度が高く、酸性度が低い「透明な水」の大きくは3種類の支流の水があり、アンデス山脈より流れてくる本流の「ミルク珈琲色の水」に最後は呑こまれてしまいます。

動物  
 アマゾン地域に広がる熱帯雨林は動物たちの宝庫。約250種類の哺乳類が生息しています。ほとんど木の上で生活するアクロバット上手なホエザル、クモザル、リスザルを始め、ムーミンのモデルになったといわれるカピバラ、またはアリクイ、バク、ナマケモノ等が密林と水の世界とにうまく適合し特殊な体形と行動様式をもって生きています。

 アマゾンは過去1,300年に渡り、生態的条件や気象的条件が比較的安定していたため、数多くのめずらしい生き物が今なお生息しています。日本に270種類しかいないとされている蝶類だけをみても、アマゾンには世界の半数以上にあたる10,000種類が生息。こと昆虫全体に至っては世界最大のカブトムシ、ヘルクレスオオツカノカブトムシを始めとする100万種以上が生息しているだろうと推測されています。

 アマゾン河流域には、これまで発見されただけでも1,800種類の鳥類が生息しています。まるでピーターパンの物語に登場する「ティンカーベル」のようなハチドリからインコ、オオハシドリ、イワドリ、レア(アメリカダチョウ)まで一年中花が咲き、果実が熟す熱帯は鳥たちの楽園です。

インディオ達の生活  
 密林と河川の織りなすアマゾンは、動物たちの宝庫であると同時に、原始的な生活を送っているインディオたちの生活の場でもあります。彼らの祖先は、氷河期の時代にユーラシア大陸からベーリング海峡を通ってアメリカ大陸に渡り、徐々に南下してきたモンゴロイドだといわれています。その証拠にインディオの赤ん坊のお尻には、蒙古斑といわれる青アザがみられますし、他にも蒙古しわ等の身体的特徴が現れています。このようなインディオたちがアマゾン密林に住み着いたのは今から約1万5000年位前。コロンブスがアメリカ大陸を発見した当時には、約300万人のインディオがアマゾンで生活していたといわれています。

 ブラジルの人類学者ダルシイ・リベイロによりますと、インディオたちは1900年にブラジルだけで、230部族、100万人いたのに1957年には143部族、20万人まで減少し、現在ではわずか50部族、10万人しか存在していません。他の学者の推計では、約20万人、100の言語集団があるともいわれていますが、これは文化的にブラジル社会に統合されたインディオ集団も含めているからです。


・アマゾン料理
アマゾン料理インディオたちの主食マンジョーカ芋(トウダイグサ科の多年性作物)はでんぷんに富んでいますが、厄介なことに酸性毒を含んでいますので毒抜きをしてから食用にします。

 まず、マンジョーカ皮をむき、板に小石や堅い木を埋め込んだおろし板でおろします。次にチビチと呼ばれる伸縮性のある筒篭につめ、伸び縮みさせながら脱水と毒抜きを同時にするのです。それを土鍋で、ベージュと呼ばれる大きなせんべい状のパンに焼き上げるか、煎ってファリーニャ・デ・マンジョーカといわれる粉末状のでんぷんをつくります。酸性を含んだ毒液は、ツクビイという調味料に加工し、肉や魚、小エビなどの味付けに。独特の風味をもったアマゾン料理に変身するといった具合です。


・仮面
仮面 アマゾンのインディオたちは、仮面(マスカラ)を付けることによって他の霊が自分に乗り移り、超自然的な魔力を発揮できるものと信じ実に様々な仮面を作ります。樹皮布製の全身すっぽりかぶる仮面は特徴があり非常にユニークで、年間を通じて気温が30度近い酷熱地帯で生活するインディオたちにとっての衣裳は装飾的、儀礼的な意味を持っています。

 また、彼らは顔や胸、背中にウルクの実からとる赤い染料やジュンパポの果汁、土鍋の底についた灰などで幾何学模様をえがきます。これは単に装飾としてだけでなく、悪霊、猛獣、毒蛇、毒虫などから身を守る意味が込められていると信じられています。


・狩猟
狩猟 インディオたちの武器や狩猟用具には、弓矢の他に吹き矢、棍棒、罠などがあげられますが、メインはやっぱり弓矢。パウ・ダルコ(弓木)やチョンタヤシという強く弾力性のある木を丸削りし、弦はヤシの麻の繊維をよって作ります。また、矢の先に付ける鏃は、バクやジャガーといった大型の動物には幅の広い竹の鏃を使い、サルなどの小動物には骨の鏃、そして返しのついた木の鏃は魚を捕る時にと使い分けしています。団子のように丸い木や竹の鏃はインコやワシを生け捕りするために使います。

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